突尼斯共和国的凱斯·赛义德(Kais Saied)总统、塞内加尔共和国的麦基·萨勒(Macky Sall)总统、在座的各位来宾,距离首次于非洲召开的内罗毕第六届非洲开发会议(TICAD6)已经度过了6年时间,当时我以外务大臣的身份与安倍前总理一同参加了这场会议。这次,作为总理大臣,能够在突尼斯举办第八届非洲开发会议,我感到万分荣幸。虽然这次我本人是于线上参加会议,但是我对非洲开发所怀有的关注之情却未曾发生改变。我下定决心,将通过非洲开发会议,与各位一同进一步深化日非关系。
据信,2050年非洲人口将占世界总人口的约四分之一。非洲是一个年轻、充满希望、有望实现强劲成长的大陆。
隈研吾(Kuma Kengo)是代表日本的建筑大师,据说他作为建筑师的原点就在于西非。今后他将立足于年轻时代迷恋并培养了自己的非洲,致力于培养非洲的年轻人才。正如隈先生设计了去年召开的东京奥运会及残奥会的主场馆一样,如果这些年轻人能在将来设计出代表各国的建筑物的话,那将是一件非常美好的事情。
日本愿成为与非洲「共同成长的伙伴」。日本将与非洲共同解决课题,以期为非洲的成长作出强有力的贡献。借此,日本也将学习、成长。日本将通过聚焦于「人」且具有日本特色的方法来推进相关工作。借此,通过「成长与分配的良性循环」等,达成非洲自身力求实现的、打造具有韧性的非洲的目标。以上是我的构思。
关于日本在第七届非洲开发会议(TICAD7)上所表明的200亿美元规模、面向非洲的民间投资,在经过3年时间后基本得到了兑现。在本次第八届非洲开发会议上,日本将重点置于重视每一个人这个方法上,换言之,就是重视「面向人的投资」与「成长质量」。日本将汇集官与民的力量,于未来3年以内开展规模达300亿美元的投资。
具体而言,第一是促进绿色发展。为此,将成立「非洲绿色发展倡议」,并汇集官与民的力量开展40亿美元的投资。
第二是促进投资。特别是将聚焦于日本与非洲极富活力的年轻人所致力的初创企业进行投入。
第三是为了改善非洲人民的生活水平,将与非洲开发银行携手实施最高达约50亿美元的共同融资。这个融资中包含了由日本全新创设、额度最高达10亿美元的特别融资,其目的是为了推进针对财务稳健性的改革、为具有韧性且可持续的非洲提供支援。
第四是新冠疫情的扩散重新凸显了传染病对策的重要性。日本将立足于人类安全保障的理念而作出贡献,为以非洲为中心的艾滋病、结核、疟疾三大传染病的防疫对策提供支援,同时加强巩固保健系统。为此,今天日本在此表明,将于接下来3年以内为全球基金的第七次增资全新提供最高达10.8亿美元的资金。
第五是培养人才。为非洲与日本的未来提供支撑的是「人」。长年以来,日本为非洲的「育人」方面不断作出着贡献。例如,自日本于加纳设立野口纪念医学研究所以来,这家设施在40年间不断为培养当地研究人员作出着贡献。现在,这些研究人员正奋斗于西非地区应对新冠疫情的最前线。
基于这个成果,日本将在接下来3年以内,于产业、医疗保健、教育、农业、司法行政等广泛领域培养30万名人才。
迄今为止,「非洲青年产业人才培养倡议」项目共将约4000名非洲年轻人才培养成为支援日本与非洲商务往来的「领航员」。
从科特迪瓦前来参加的特雷博(Amedayenou Trevor Christian)先生就是其中一位。为了向祖国更多的年轻人提供在大学学习的机会,他灵活运用在日本学到的技术,开发出了一种可以搜索奖学金相关信息的应用软件。正如特雷博先生一样,很多在日本学习过的「领航员」肩负着下一代非洲商务活动的开展,同时还致力于解决祖国的社会问题,并持续构建着日本与非洲之间多层次的网络。
重新激活人员往来也是非常重要的。目前,包括诸多非洲国家在内,一些国家与地区的新冠疫情已经得到了一定的控制。针对它们,日本已经下调日本人在出国时所参考的传染病危险信息级别。期待今后日本与非洲之间「人」的活动能够更加活跃、广泛。
第六是关于地区的稳定化。这一点既是「人」发挥潜在能力的前提,也是非洲实现成长不可或缺的要素。在赞比亚,在接受了日本国际协力机构(JICA)面向难民提供的改善生计的支援后,一名原为难民的女性甚至表达了自己想要前往学校学习、并向商业活动发起挑战的梦想。日本提供的支援的特点是,其覆盖范围不仅仅停留于难民支援,它还将持续提供支援直至被援助者们做到自力更生,最终实现可持续且稳定的社会。
为了实现非洲以及世界的和平与繁荣,必须维持并加强基于规则且自由开放的国际秩序。为了推进「自由开放的印太」、实现包括安理会改革在内的加强联合国整体机能的目标,日本将从各个等级加强与非洲开展的合作。
围绕核裁军,各国之间的分歧越来越严重。另外,俄罗斯在对乌克兰发动侵略的过程中还利用核武器进行了恐吓等,实现「无核武器世界」的道路愈发艰难险阻。我在本月1日亲自参加了《不扩散核武器条约》(NPT)审议大会,在呼吁各国采取建设性应对措施的同时,提倡了以五项行动为基础的「广岛行动计划」。作为世界上唯一一个战争核爆受害国,日本将与非洲各国一同,在遵守《不扩散核武器条约》的前提下开展各项现实举措。
但是,多个缔约国也表明,维持与加强《不扩散核武器条约》是非常重要的。日本认为,对核武器国家及非核武器国家双方参加的《不扩散核武器条约》继续进行维持与加强才是实现核裁军的唯一现实举措。今后日本将铭记这一信念,与非洲各国一同开展现实举措。
俄罗斯对乌克兰实施的侵略是撼动国际秩序根基的行为。如果放弃了基于规则的国际秩序、纵容以实力改变现状的行为发生,那么它所带来的影响将会扩大至非洲、甚至是全世界。决不能让迄今为止国际社会一致向前的步调发生倒退。
持续不断的侵略行为导致乌克兰的粮食出口受到阻碍,也因此非洲的粮食危机出现了空前的恶化。作为非洲的伙伴,日本将尽己之力,为改善这个情况作出努力。
为此,不久以前日本决定,作为向非洲各国提供的粮食援助,将提供约1.3亿美元资金。在此基础之上,将通过与非洲开发银行携手实施的共同融资提供3亿美元资金,以期为加强粮食生产提供支援并培养20万名农业人才。
为了加强非洲的粮食安全保障,国际之间的合作也是非常重要的。今后日本将与国际社会开展合作,加强各项举措的实施。
日本将立足于第八届非洲开发会议的讨论内容、着眼于明年召开的七国集团首脑会议(G7)广岛峰会,同时作为与非洲「共同成长的伙伴」,一如既往地为非洲基于非洲自主权基础之上的成长作出有力贡献。
纳尔逊·曼德拉前总统曾说道:「攀上一座高山后,你会发现,还有更多的高山等着你去攀登。」正如这句话所说的,还有很多的山需要我们去爬。日本愿意与非洲一同攀登这些高山。我期待在接下来的两天里,能与各位进行详实的讨论。
感谢各位来宾的聆听。
日文原文:
サイード・チュニジア共和国大統領、サル・セネガル共和国大統領、御列席の皆様、初のアフリカ開催となったナイロビでのTICAD6(第6回アフリカ開発会議)に、安倍元総理と共に外相として参加してから6年。今回、総理大臣として、チュニジアでTICAD8を開催することができ、大変うれしく思います。私自身はオンライン参加となりましたが、アフリカ開発への思いは変わらず、TICADを通じ、皆様と共に、日・アフリカ関係を一層深化させていく決意です。
2050年には世界の人口の4分の1を占めると言われるアフリカは、若く、希望にあふれ、ダイナミックな成長が期待できる大陸です。
日本を代表する建築家である隈研吾(くま けんご)氏。彼の建築家としての原点は西アフリカにあるとのことです。彼は若き頃に魅せられ自分を育ててくれたアフリカで、今度はアフリカの若者の育成に取り組もうとしています。隈氏が昨年の東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムを設計したように、将来、こうした若者がそれぞれの国を代表する建築物を設計するようになれば素晴らしいことでしょう。
日本は、アフリカと「共に成長するパートナー」でありたい。日本はアフリカの課題克服に共に取り組むことにより、アフリカの成長に力強く貢献する。それを通じて日本も学び、成長する。そして、日本は「人」に注目した日本らしいアプローチで取組を推進します。これにより、「成長と分配の好循環」などを通じ、アフリカ自身が目指す強靱(きょうじん)なアフリカを実現していきたい、これが私の考えです。
TICAD7で表明した200億ドルの対アフリカ民間投資は、この3年間で概ね実現しました。今回、TICAD8では、人間一人一人を重視するアプローチ、すなわち、「人への投資」、「成長の質」を重視しています。日本は、官民合わせて今後3年間で総額300億ドル規模の資金の投入を行います。
具体的には、第一に、グリーン成長の促進です。「アフリカ・グリーン成長イニシアティブ」を立ち上げ、官民合わせて40億ドルの投資をしていきます。
第二に、投資の促進です。特に、活力ある日本とアフリカの若者が取り組むスタートアップに焦点を当てていきます。
第三に、アフリカの人々の生活を向上させるため、最大約50億ドルのアフリカ開発銀行との協調融資を実施します。これは、債務健全化の改革を進め、強靱で持続可能なアフリカを支援するために、日本が新たに創設する特別枠最大10億ドルを含むものです。
第四に、新型コロナの拡大は、感染症対策の重要性を改めて浮き彫りにしました。日本は、人間の安全保障の理念に立脚し、アフリカを中心に、エイズ、結核、マラリアといった三大感染症対策支援及び保健システム強化に貢献するべく、本日、グローバルファンドの第7次増資に関し次の3年間で最大10.8億ドルを新たに拠出することを表明いたします。
第五に、人材育成です。アフリカと日本の未来を支えるのは「人」です。日本は長年アフリカにおける「人づくり」に貢献してきました。例えば、ガーナにある野口記念医学研究所では、日本が設立以来40年にわたり、現地の研究者育成に貢献し、今では彼らが西アフリカにおける新型コロナ対応の最前線を担っています。
こうした成果も踏まえ、産業、保健・医療、教育、農業、司法・行政等の幅広い分野で、今後3年間で30万人の人材を育成します。
「アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ」は、これまで約4,000人のアフリカの若者を、日本とアフリカのビジネスをサポートする「水先案内人」として育成してきました。
コートジボワールから参加したトレボーさんもその一人です。彼は、日本で学んだ技術をいかし、母国でより多くの若者に大学で学ぶ機会を提供するため、奨学金情報が検索できるアプリを開発しました。トレボーさんのような、日本で学んだ多くの「水先案内人」が、次世代のアフリカビジネスを担い、母国が抱える社会課題解決に取り組み、日本とアフリカの多層的なネットワークを生み出しています。
人の往来の再活性化も重要です。今般、多くのアフリカ諸国を含め、新型コロナの感染が落ち着いている国・地域については、日本人が海外へ渡航する際の感染症危険情報のレベルを引き下げました。日本とアフリカの間で「人」の活躍が拡大するよう期待しています。
第六に、地域の安定化です。それは、「人」が潜在力を発揮する前提であり、アフリカの成長を実現する上で不可欠です。ザンビアでは、JICA(国際協力機構)の難民に対する生計向上支援を通じ、元難民の女性が学校に行ってビジネスに挑戦したいと夢を語るまでになりました。難民支援だけでなく、彼らが自立して生計を立てられるところまで支援し、持続的な安定した社会の実現までカバーすることが日本の支援の特徴です。
アフリカ、そして世界の平和と繁栄を実現するためには、ルールに基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化が必要です。「自由で開かれたインド太平洋」の推進、安保理改革を含む国連全体の機能強化等に向け、アフリカと日本との連携を様々なレベルで強化していきます。
「核兵器のない世界」に向けても、アフリカ諸国と協働していきます。現下の情勢において、「核兵器のない世界」への道のりが一層厳しい状況にある中、私は自ら今月1日NPT(核兵器不拡散条約)運用検討会議に出席し、5つの行動を基礎とする「ヒロシマ・アクション・プラン」を提唱するとともに、各国の建設的対応を呼びかけ、日本として意義ある成果を収めるべく力を尽くし、締約国間で真剣な議論が行われました。それにもかかわらず、最終段階でロシアが反対したことにより成果文書が採択されなかったことは極めて残念です。
しかし、多くの締約国がNPTを維持・強化していくことの重要性を改めて表明しました。日本としては、核兵器国・非核兵器国の双方が参加するNPTを引き続き維持・強化していくことこそが、核軍縮に向けた唯一の現実的な取組であるとの信念を持って、アフリカ諸国と共に、現実的な取組を進めていきます。
ロシアによるウクライナ侵略は、国際秩序の根幹を揺るがす行為です。ルールに基づく国際秩序を諦め、力による一方的な現状変更を許せば、その影響はアフリカにも、そして世界全体にも広がります。これまでの国際社会の前向きな歩みを後戻りさせてはなりません。
侵略の継続により、ウクライナからの穀物輸出が妨げられ、アフリカにおける食料危機がこれまで以上に深刻なものとなっています。アフリカのパートナーである日本として、この状況の改善に全力を尽くします。
このため、先般、アフリカ諸国への食料支援として、約1.3億ドルの拠出を決定しました。これに加え、アフリカ開発銀行との協調融資で3億ドルの食料生産強化支援や20万人の農業人材育成を行います。
アフリカにおける食料安全保障を強化するためには、国際的な連携も重要です。日本として、国際社会と連携して取組を強化していきます。
日本は、TICAD8における議論も踏まえ、来年開催するG7広島サミットも見据え、アフリカと「共に成長するパートナー」として、引き続き、アフリカのオーナーシップを基盤とするアフリカの成長に力強く貢献していきます。
ネルソン・マンデラ元大統領の「大きな山に登ってみると、人はただ、さらに登るべきたくさんの山があることを見出す」という言葉のとおり、正に我々には登らなければならない山がたくさんあります。日本はこの山々をアフリカと共に登りたいのです。この2日間、皆さんとの充実した議論を楽しみにしています。
御静聴ありがとうございました。