七十七年前的今天,一颗原子弹将长崎瞬间化为焦土,夺走了据称多达七万人的生命、未来和人生。一切都在熊熊烈火中燃烧殆尽,无数人倒在了街道上、河水中,失去了宝贵的生命。而在这一惨状下死里逃生的人,长期以来也一直承受着健康上的痛苦。我作为内阁总理大臣,谨向遇难者的在天之灵致以深切哀悼,并向至今仍饱受着核爆后遗症之苦的幸存者表示衷心慰问。
七十七年前的那一天的惨祸决不能重演。这是唯一的战争核爆受害国日本的职责,也是身为总理大臣的我的誓言。凭借核武器进行威胁,甚至动用核武器已明显成为现实问题,实现「无核武器世界」的机运正在倒退。正因为面临当今这一形势,我要继续发出呼吁:「动用核武器的惨祸决不能重演。」
无论道路何等细窄、何等险阻、何等艰难,日本都要在「无核武器世界」的道路上勇往直前。为此,我们将坚持无核三原则,同时在「严峻的安全保障环境」这一「现实」与「无核武器世界」这一「理想」上如何做好连接这一问题上持续努力。
而这一进程的基础就是《不扩散核武器条约》(NPT)。该条约缔约国审议大会目前正在纽约举行。日前,我出席了该会议,这是日本的总理大臣首次出席这个会议。我在会上呼吁国际社会应当团结一致,维护并加强五十多年来始终支持着世界和平与稳定的《不扩散核武器条约》宗旨。
即使在严峻的安全保障环境下,我们也必须继承不动用核武器的历史,使长崎继续成为最后一个核爆受灾地。确保透明度、持续削减核武器和核不扩散也依然是重要举措。
为了实现「无核武器世界」,我们必須迈出坚定步伐,对此提供坚强后盾的,是要靠超越世代的藩篱和国界,一同把动用核武器的惨祸告诉给世人同时,并持续传承记忆这项的举动。日本将与核爆受害者以及期盼实现「无核武器世界」的众多人士一同,在促进对核爆真实情况的理解上持续不懈努力。
政府完全理解到每一位核爆受害者在保健、医疗和福利方面给予援助的必要性,在核爆后遗症的认定上,将尽可能迅速实施审查等,切身为日渐年迈的核爆受害者着想,今后我们将持续推进综合性援助措施。
最后,站在在市民们的不懈努力之下作为「国际文化都市」实现了卓越发展的长崎市,我再度宣誓,将为实现无核武世界和永久和平而倾注全身之力。为每一位核爆遇难者祈祷在天之灵安息,并祈愿遗属、核爆受害者、以及在场诸位列席人士和长崎市民平安健康。
2022年8月9日
内阁总理大臣 岸田文雄
日语原文:
77年前の今日、一発の原子爆弾が長崎の街を一瞬にして破壊し尽くし、7万ともいわれる人々の命を、未来を、そして人生を奪いました。全てが焼き尽くされ、街でも、川でも、数限りない人々が斃(たお)れました。惨状の中でなんとか一命をとりとめた方々も長く健康被害に苦しまれてきました。内閣総理大臣として、ここに犠牲となられた方々の御霊(みたま)に対し、謹んで、哀悼の誠を捧(ささ)げますとともに、今なお、後遺症に苦しむ方々に対し、心からのお見舞いを申し上げます。
77年前のあの日の惨禍を決して繰り返してはならない。これは、唯一の戦争被爆国である我が国の責務であり、総理大臣としての私の誓いです。核兵器による威嚇が行われ、核兵器の使用すらも現実の問題として顕在化し、「核兵器のない世界」への機運が後退していると言われている今こそ、私は、「核兵器使用の惨禍を繰り返してはならない」と訴え続けてまいります。
我が国は、いかに細く、険しく、難しかろうとも、「核兵器のない世界」への道のりを歩んでまいります。このため、非核三原則を堅持しつつ、「厳しい安全保障環境」という「現実」を「核兵器のない世界」という「理想」に結びつける努力を行ってまいります。
そうした歩みの基礎となるのは核兵器不拡散条約(NPT)です。その運用検討会議がまさに今、ニューヨークで行われています。私は、先日、日本の総理大臣として初めてこの会議に参加し、50年余りにわたり世界の平和と安全を支えてきたNPTを国際社会が結束して維持・強化していくべきである旨訴えてまいりました。
厳しい安全保障環境の中にあっても、核不使用の歴史を継続し、長崎を最後の被爆地とし続けなければなりません。透明性の確保、核兵器の削減の継続、核不拡散も変わらず重要な取組です。
また、「核兵器のない世界」の実現に向けた確固たる歩みを支えるのは、世代や国境を越えて核兵器使用の惨禍を語り伝え、記憶を継承する取組です。我が国は、被爆者の方々を始め、「核兵器のない世界」を願う多くの方々と共に、被爆の実相への理解を促す努力を重ねてまいります。
被爆者の方々には、保健、医療、福祉にわたる支援の必要性をしっかりと受け止め、原爆症の認定について、できる限り迅速な審査を行うなど、高齢化が進む被爆者の方々に寄り添いながら、今後とも、総合的な援護施策を推進してまいります。
結びに、市民の皆様のたゆみない御努力により、「国際文化都市」として見事に発展を遂げられた、ここ長崎市において、核兵器のない世界と恒久平和の実現に向けて力を尽くすことを改めてお誓い申し上げます。原子爆弾の犠牲となられた方々の御冥福と、御遺族、被爆者の皆様、並びに、参列者、長崎市民の皆様の御平安を祈念いたしまして、私の挨拶といたします。
令和4年8月9日
内閣総理大臣・岸田文雄