日本首相岸田文雄在2022年广岛市原子弹轰炸遇难者悼念仪式暨和平祈愿仪式致辞(中日全文)

今天,广岛迎来遭到原子弹轰炸第七十七年的早晨。当年在盛夏烈日照射下的那个炎热的早晨,一颗原子弹将广岛瞬间化为焦土,夺走据称多达十几万人的生命、未来和人生。多少人倒死在河里,多少人为求水而挣扎徘徊在街头。而在这种惨状下能死里逃生的人,长年以来也一直承受着健康上的痛苦。我作为内阁总理大臣,谨向遇难者的在天之灵致以深切哀悼,并向至今仍饱受着核爆后遗症之苦的幸存者表达衷心慰问。

七十七年前的那一天的惨祸决不能重演。这是唯一的战争核爆受害国日本的职责,也是身为来自核爆受害地广岛的总理大臣的我的誓言。凭借核武器进行威胁,甚至动用核武器已明显成为现实问题,实现「无核武器世界」的机运正在倒退,正因为当今这一形势,我要从广岛向世界大声疾呼:「动用核武器的惨祸决不能重演。」

无论眼前道路何等细窄、何等险阻、何等艰难,日本都要在 「无核武器世界」的道路上勇往直前。为此,我们将坚持无核三原则,同时在「严峻的安全保障环境」的这一「现实」与「无核武器世界」这一「理想」上如何做好连接上持续努力。

而这努力的基础就是《不扩散核武器条约》(NPT)。该条约缔约国审议大会目前正在纽约举行。日前,我出席该会议,这是日本的总理大臣首次出席这会议。我在会上呼吁国际社会应当团结一致维护,并加强五十多年来始终支持着世界和平与稳定的《不扩散核武器条约》宗旨。

明年,广岛这个地方将召开七大工业国集团(G7)峰会。我期盼向世界宣示,人类决不能重演动用核武器的惨祸,与七国集团各国首脑一同,在和平纪念碑前重申为捍卫和平与国际秩序,以及自由、民主主义、人权和法治等普世价值上加强团结。

为了实现「无核武器世界」,我们必須迈出坚定步伐,对此提供坚强后盾的,是要靠超越世代的藩篱和国界,一同把动用核武器的惨祸告诉给世人同时,并持续传承记忆这项的举动。日本将与核爆受害者以及期盼实现「无核武器世界」的众多人士一同,在促进对核爆真实情况的理解上持续不懈努力。

政府完全理解到每一位核爆受害者在保健、医疗和福利方面给予援助的必要性,在核爆后遗症的认定上,将尽可能迅速实施审查等,切身为日渐年迈的核爆受害者着想,今后我们将持续推进综合性援助措施。

最后,在祈祷永久和平之馀。在这个广岛市此地,我再度宣誓,将为实现无核武世界和永久和平而倾全身之力。为每一位核爆遇难者祈祷在天之灵安息,并祈愿遗属、核爆受害者、以及在场诸位列席人士和广岛市民平安健康。

2022年8月6日
内阁总理大臣 岸田文雄


日语原文:

 本日、広島は、被爆から77年となる朝を迎えました。真夏の太陽が照りつける暑い朝、一発の原子爆弾が広島の街を一瞬にして破壊し尽くし、十数万とも言われる人々の命を、未来を、そして人生を奪いました。川では数多(あまた)の人が斃(たお)れ、街中には水を求めてさまよう人々の姿。そうした惨状の中でなんとか一命をとりとめた方々も長く健康被害に苦しまれてきました。内閣総理大臣として、ここに犠牲となられた方々の御霊(みたま)に対し、謹んで、哀悼の誠を捧(ささ)げますとともに、今なお、後遺症に苦しむ方々に対し、心からお見舞いを申し上げます。
 77年前のあの日の惨禍を決して繰り返してはならない。これは、唯一の戦争被爆国である我が国の責務であり、被爆地広島出身の総理大臣としての私の誓いです。核兵器による威嚇が行われ、核兵器の使用すらも現実の問題として顕在化し、「核兵器のない世界」への機運が後退していると言われている今こそ、広島の地から、私は、「核兵器使用の惨禍を繰り返してはならない」と、声を大にして、世界の人々に訴えます。
 我が国は、いかに細く、険しく、難しかろうとも、「核兵器のない世界」への道のりを歩んでまいります。このため、非核三原則を堅持しつつ、「厳しい安全保障環境」という「現実」を「核兵器のない世界」という「理想」に結び付ける努力を行ってまいります。
 そうした努力の基礎となるのは核兵器不拡散条約(NPT)です。その運用検討会議が正に今、ニューヨークで行われています。私は、先日、日本の総理大臣として初めてこの会議に参加し、50年余りにわたり世界の平和と安全を支えてきたNPTを国際社会が結束して維持・強化していくべきである旨訴えてまいりました。
 来年は、この広島の地で、G7サミットを開催します。核兵器使用の惨禍を人類が二度と起こさないとの誓いを世界に示し、G7首脳と共に、平和のモニュメントの前で、平和と国際秩序、そして自由、民主主義、人権、法の支配といった普遍的な価値観を守るために結束していくことを確認したいと考えています。
 「核兵器のない世界」の実現に向けた確固たる歩みを支えるのは、世代や国境を越えて核兵器使用の惨禍を語り伝え、記憶を継承する取組です。我が国は、被爆者の方々を始め、「核兵器のない世界」を願う多くの方々と共に、被爆の実相への理解を促す努力を重ねてまいります。
 被爆者の方々には、保健、医療、福祉にわたる支援の必要性をしっかりと受け止め、原爆症の認定について、できる限り迅速な審査を行うなど、高齢化が進む被爆者の方々に寄り添いながら、今後とも、総合的な援護施策を推進してまいります。
 結びに、永遠の平和が祈られ続けている、ここ広島市において、核兵器のない世界と恒久平和の実現に向けて力を尽くすことを改めてお誓い申し上げます。原子爆弾の犠牲となられた方々の御冥福と、御遺族、被爆者の皆様、並びに、参列者、広島市民の皆様の御平安を祈念いたしまして、私の挨拶といたします。

令和4年8月6日
内閣総理大臣・岸田文雄

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